サーカス小屋では ドレスアップした 観客が
いまかいまかと はじまりを 待ちわびていました
舞台のまんなか 紫の光を浴びた ピエロの登場 そう 雑誌でみた あの場面
煌びやかな 沢山の光と 音楽
団長の指示のもと 踊り子たちが くるくるまわり
もうじゅうたちの ショーが 大きな拍手を 起こさせる
鳴り止まない 拍手と歓声の中 ピエロが 女の子に 手をさしのべた瞬間
鏡が キラキラと 小さな 光になり ピエロも 団長も 踊り子たちも
かけらの中に 消えてしまいました
手には ピエロが 流した涙が 黒い真珠となって 残されていました
ピエロへの プレゼントは 渡せませんでした
でも その手袋は 時を経て 誰かと しあわせな 握手をしているはず
Night Circus Christmas
古い雑誌の かけら と チケット
紫の 光を浴びた ピエロへの 憧れ
ピエロの涙は 黒い真珠となり 闇を 照らす
夢か 現実か 幻か 過去 未来 を 映す 鍵は 鏡の中
クリスマス・イブの夜 プレゼントを 手に ナイトサーカスへ